私たちは、シートン動物記で知られ、

作家・画家・ナチュラリストの肩書きをもつ

アーネスト・トンプソン・シートン(1860〜1946)の生涯や思想を

このホームページを通じて、みなさんに知ってもらうことを望んでいます。

今から100年以上も昔のアメリカで、シートンは

「人と自然、そして野生動物との共存」を考え、

その大切さを人々に伝えました。

それは先住民族が守ってきた自然の財産を、最終的に文明が独占する時代でした。

シートンはその略奪の時代の目撃者であると同時に、記録者でした。

シートンは、I am a historian といっています。

シートンは野生動物に敬意を表し、

自らが自然の中で「自然を学ぶ」人です。

日本ではシートン動物記という知名度の高さが邪魔をして、

本当のシートンを知る人が多くないように思えます。

「シートンは、過去の人ではなく、これからの人」であると、

私たちは考えています。

シートンが生きた100年前のアメリカと

現代の日本には大きな開きがあるかもしれません。

しかし、「自然から直接学ぼう」としたシートンのメッセージは

「人と自然の貧弱な関係」にいる現代人に

計り知れない、確かな「生き方」を教えてくれます。

それは、まさしく「自然を正しく理解することを通して、

人間を知り、自分の学問を育てる」ことにほかなりません。

自然を愛し、野生動物を愛したシートン。

このホームページをご覧になったみなさんが、

本当のシートンを知り、自然や野生動物を、

今まで以上に愛してくださることを願います。


2011年8月

今泉吉晴